『産経新聞』4月25日付「正論」欄に保守論壇の重鎮、
小堀桂一郎氏の「『主権回復の日』に向けて」と題する一文が
掲載されている。
これも、端的な安倍政権への“絶縁”宣言と言って、敢えて過言では
あるまい。
その一部を引用しておく。
「我が国は昨年8月の安倍晋三総理の停戦70年記念談話に於いて
あの忌まわしい20年前の村山談話を否定する最後の機会を生かす
事無く、肝腎の点であれを踏襲してしまつた。
つまり又しても東京裁判史観への屈服を公言したことになる」
「年末の12月28日に日韓両国外相の合意の結果だといふ
共同発表の中で日本国総理大臣の意向なるものが伝えられると…
これでは、確信犯としての村山談話よりも更に悪質な平成5年8月の
河野談話さへも、結果として肯定し、趣旨を生かしてしまつたことに
なるのではないか、との大いなる失望が広がり始めた。
単に日韓関係に就いてのみではない、この合意は結局のところ、
所謂(いわゆる)歴史戦に於ける日本の敗北宣言に等しい重大な意味を
持つ。
つまり日本は再度東京裁判史観を肯定し、そこから生ずる反日敵性
諸国からの過去の戦争に関はる罪責への非難を、日本国民の次の世代
が永く受け続けるであらうことを容認したことになる」
「期待を担つて登場した現政権とても、所詮は敗戦=占領利権亡者の
最強の根城である外務省が操る木偶(でく)と化してしまつてゐる」
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